ここ数日、鉄道関係のニュースなどが多かったですね。
大都市の交通網って、微妙なバランスのもとにギリギリ運営されているというか、
ちょっとした行き違いでダイアが乱れ、それで人生も変わってしまうこともあるんでしょうね。
ふと思うと、私の学生時代では友人にも「鉄ちゃん」関係が多かったような気がします。
友人達本人は(私も含め)とくに思い入れはないつもりなんですが
たとえば「隠れテツ」っていうんですか?
先日会った友人兄は普通の会社員なんだけど、ある日「秘密」がばれて彼女と大げんか。
自宅の1室(それも大きいほうを)鉄道模型置き場として使うことを譲らなかったからとかで、、、
また最近結婚した別の友人旦那(さらに別の友人の兄でもあります)は地下鉄勤め。
そしてお父さんは(つまり友人の義父)はJRマンという、テツの血筋であります。
実家には時刻表が何十年分も保管してあってですね、処分しようといっても
「時刻表にはドラマがあるんだ」と、1冊たりとも手放さないのだそうな。
私も時刻表見るのは面白いけど、さすがに用もなく毎月買う情熱は・・・。
鉄道は運行している時間と、保守点検をする時間とがあって、基本的に24時間シフト体勢。
病院のように数日おきに夜勤や泊まりがあるのだそうです。(4日仕事して1日半休みだったかな)
一般からみれば不規則なようでも、何年もこんな生活をしていると身体は慣れちゃうんですって。
ただ、別業種の人と休みが合わないのは、ちょっと大変そうですけどね。
ひとたび事故が起これば緊急招集されるから、勤務する路線の近くに住まないとならない。
だって通勤する電車は……彼らが動かすんだもの。
そして地下鉄はクレーンなど重機をいれることができないから(狭くてムリ)
何をするにも「せ〜の!」って人力でやるしかないんですって。
少しずつ変わってきたとはいえ、
ほぼ全員オトコ社会だし、大きな団体だからいろんな事情はあるみたいだけど
それでも大きな躯体がたくさんの乗客を乗せて疾走する喜び
日々のループの中にあるドラマ
進歩する技術を体得していく楽しさ
そんなことが好きで、まさに縁の下の力持ちとして彼らは働いているのですね。
もちろん良い面もあって、
交通機関に勤めていると、社員は基本的に「タダ」なんですって(最新事情は知りませんが)
家族も「家族パス」みたいなのがもらえてタダ。
そんな友人と遊びに行くと「姉妹です」っていって、一緒にフリーパス〜♪
(時効ということで)
1度に5.6人も「全員イトコなんです」ってのは・・・(似てないし)バレバレです。
さて「テツ」な人は、機械やマシンものにも愛を感じる人が多いもののようで。
(なので私のような女は、妙に歓迎されたりします)
上出の家はJRマンの父も、地下鉄マンの兄も、かなりのオーディオマニアでもありました。
(給料日のたびに新しいナニヤラを買ってくる・・と嫁はんは嘆いておったぞ)
新しく家を建て直したときにお邪魔したのですが、
そこには防音工事した専用室に、どでかいスピーカーシステム。
もちろん5.1サラウンド・映画館対応型、っていうような素晴らしさです。
「実はね、すごいライブ録音が手に入ったから、ぜひ聴いていって!」と
いそいそとオーディオルームに招かれました。
なんだろう?ジャズフェスかな? ロック? クラシックかな?
そして・・・すごい臨場感をもって始まったのは・・・
「実録、SLナントカ号!!」みたいな機関車の音でありました。
すごいっすよ、サラウンドでSLがこちらめがけてシュワッシュワッと突進してくるよーー
ゴッゴッゴッツ、ドッドッドドドド〜
ひ〜え〜っ、(プチ臨死)
※最後の都電・荒川線です。交差点では赤信号で停車して、歩行者とともに動きはじめます。