去年末、突然の発熱から始まった私の闘病記をお送りしています。
病気の原因や経緯などは人によって違うと思いますが、こういう人もいるんだってことで
参考になれば幸いです。(というか私自身の記憶整理のために書いています)
■5そして6・7日目くらい
病院にて腎盂炎だといわれ、再度入院の勧めも断り、帰ってきちゃったわけですが
自分としてもこの期間、たぶん2日か3日のあいだ
時間としてはたいしたことはないんですが
もう我ながら生きているような、いないようなという時間が過ぎていきました。
食欲はないけれど、薬を飲むためにイヤイヤ食事。
我慢できるギリギリまで痛み止めも使わず(この間が苦しい)
やっと使うB薬で楽になった時間は、ちょっとでも眠ろうと横になる。
(こんなにまで痛すぎて眠れない理由は後になってわかるのですが)
着替えるのが面倒になってタオル地のローブをきてそのままウトウトしたり・・・。
もう夜も昼も感覚はわかんないようでした。
そしてこの座薬のB剤なんです。
・・・・・・・効きはすごい、いい。
医学的にどういうものかはよくは知りませんが、
過去に肺炎(ええ病歴は絢爛豪華なんです)のとき高熱で使用したことはあったけれど
何度も使うことになったのは、今回が初めてでした。
ぎりぎりの量しか処方されないこの薬。。。。
かなり、きます。
使っている間は痛みも消え、熱も笑っちゃうくらい劇的に下がり
そして・・・妙なことが・・・・
視覚・嗅覚・聴覚が普段以上に鋭敏になるのにくわえ
視野にフラッシュのような閃光がでるようになっちゃったのだ。
ギザギザした波というか、光る三角の連なりのような光がパッと輝くの
これがまじでコワかった〜
偏頭痛がある人だと、発作の前に光りが見えるなどと聞いたことがあります。
そういうのに近いのかしら?
なんだか知らないけど、脳内的な作用が視神経にきちゃったみたいなんです。
映画なんかでよくフラッシュバックのシーンってありますよね
パッと光って過去の映像が浮かぶ・・・みたいな
今回、べつにに光ったからって幻想までは見えないんですけど
こう、ちょっと視線を動かすたびにパッパッと輝く光の波。。。。
痛み止めを飲みつつ眠ると、今までみたこともないような妙な夢ばかりだし
そして、ふと鏡にうつる自分の顔・・・まるで別人なのよ!
恐怖映画みたいです、まじ。
なんじゃぁ、こりゃあ〜〜??!!
これって、これって、私、今「ヤク中状態」なんじゃないの!?
(回復してから書いている現在だから、さらにそう思います)
そういえば精神的にも「変」だったもの
非常な絶望感・妙な幸福感・根拠のない絶対感……
そして繰り返すフラッシュ
いやだぁー
こんな世界は嫌じゃああー
そういえばB剤を処方した薬局の注意書きには「依存症に注意」とありました。
依存かい・・・。
私は甘味とお茶と猫には依存してるかもしれないですが、
こんな薬物世界になんぞ、依存したかぁありませんわい〜〜!!
■8日目〜9日目くらい
病状は一進一退でした。
胃袋がカラで薬を飲むと、とっても気持ち悪くなっちゃって
でも食欲じたいがろくにないこともあり、
1日3回飲まなくちゃならない抗菌剤が時間どおりに飲めなかったんです。
ーーーーーだから効きが悪いんだ。
う〜ん。このままじゃ治らない、もぉ〜、とにかく脱出せねばぁぁ!
ネットで薬品処方のサイトまでいって抗菌剤Cは倍量まで出せることを確認のうえ
食欲なくても無理やり食べ、6時間ごとに薬(C)を飲むことを我が身に強要することにしました。
ツライが生きねばならぬ。
そしてめたらやったら水分をとる、と。
……………………
少しずつ少しずつ「我慢できないほどの高熱」までの間隔が開きはじめ
ある夕方、B剤なしで目が覚めたとき、37度台のままだった!
やった〜陸地が見えてきたぞぅ
いやはや
痛み止めのない37度って、こんなにカラダが重いのね
(そうなんです「あり」だと同じ体温でも走れそうなかんじだった)←異常
自分の身体が重いことダルイこと
それがこんなにもウレシイの・・・・。
■10日目〜
ようやく、だんだんと体温の波が安定してきました。
体温計も37度前半から、36度後半を指すようになり、腰背部の痛みも薄れてきました。
はあぁぁ〜〜
むちゃくちゃ疲れた(当たり前だ)
体重も減った
でも、B剤を使わなくなったらフラッシュもしなくなった(これが1番の安堵)
鏡に見える自分はヨレヨレではありますが
「私」だ。
なんとか私はこの世界に帰ってきたようです・・・・。
ということで
さっさと入院すれば、とっくに全快してたかもしれないけれど
意地で?自宅でもなおせるもんだ、というレポートでありました。
データ的に中途半端だし
どっちかというと「薬にビックリ」体験記みたいになっちゃいましたね。
いや、腎盂炎になったら入院しよう!って思われただけだったりして。あは
そして「よく効く薬にゃトゲがある」ですわ
人生いろいろ誘惑もあるんでしょうが、薬物中毒にだけはなりたくない、と思います。
ほんとにニンゲンであってニンゲンでない……あの世界
あれが天国なら、私は行かなくてもいいや。
そして、話はまだ続きます。