貧血というのは、昨今の女性にはとっても身近なもの。
「ラッシュにもまれて貧血で倒れちゃったの」なんていう話もよく聞かれますよね。
しかしこれっておおむね「脳貧血」とか「起立性貧血」とかのことだったりするんですわ。
私も貧血症といわれて久しいのですが、今までそれでバッタリ倒れたことはなく、たまにそういう話題になってみるとハテ?と噛み合わないことがおこります。
「貧血には鉄剤を」といわれますけれど、でもそれと寝起きが悪いとか、朝礼でバッタリとは私の中では全然結びつかない。(私の場合、です。病気なんて人それぞれですものね)
混同されて説明するのも面倒だなーー、なんてこともあったりして。
そんなわけで、ブログでも何度か話題にしている鉄欠乏貧血について、
今回ここで自分なりに総括してみようと思います。
もちろん私自身は医療関係者でもなんでもなく、1患者として、小賢しい?素人の独り言みたいなものでもありますのであしからず。
ま、やっとふりかえる気分になれた、ということでもあります。
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血液の病気はたくさんありますが、中でも鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia; IDA)はポピュラーとされているもののひとつです。
(難しいことは省略して)診断には鉄分量を血液中のヘモグロビン量ではかり、血液検査の「HGB、もしくはHb」の項目で成人男性なら13〜17,女性なら12〜15あたりを正常として、
ここから逸れるようになると、なんらかの治療が開始されるようになります。
<鉄貧血の原因>
・どこかで出血している。
ケガをして大出血すれば当然血液量が減ります。医療ドラマでも「輸血してもヘモが足らない→どこか内部で出血しているんだ!」なんていってますよね。
外傷でない場合、どこかに潰瘍があるか、女性なら過大な月経(つまり婦人科系の病気)が考えられ、それをさぐる検査、そしてそれに対処する治療が始まります。
・作れない。
血液のおおもとは骨髄の中で作られるのですが、この骨髄の働きがなんらかの病変で落ちているかもしれない。脊髄に針を刺して検査するのよ〜(大泣)
ここで異常がみつかると、そこからの治療もかなりおおごとそうです。む〜
・材料不足。
鉄分は人間の体内では作れず、食物で摂取するしかないものです。
ダイエットや偏食で絶対量が足らない場合が多いですが、胃腸の吸収効率が低くて?人並みに食べても鉄分的には足らなくなるということもあります。(私はこのケースらしい)
<鉄貧血の症状>
よくいわれているのが、疲れ・息切れ・動悸・頭重感・めまい。。などでしょうか。
これが進むと爪がもろくなったり、変形したり、粘膜が萎縮して物が飲み込みにくくなったり、
そしてPICA(ピカ)とも呼ばれる異食症があらわれてくることがあります。
ピカというのはラテン語のカササギのことで、この鳥が手当たり次第なんでも口にしてしまう習性からきているのだそう。
異食症になると、普通の人が食べないようなものを食べたくなります。
たとえば土や砂、紙・粘土・チョーク・毛、そして氷。。。
そうです、私は貧血がど〜んと進行してくると「バリバリ氷が食べたく」なっていたのです。
初めて自覚したのはいつごろだったでしょうか、暑い季節のドリンクを氷ごと飲みきっていたのは学生時代からだけど、強いて氷だけ所望するということはなかった。
それが社会人になって、どこかのファッションショーの仕事のとき
出演モデルさんと楽屋のロックアイスをボリボリかじり、それでなんか味をしめたというか。
舞台裏ってのはライトで暑かったり埃っぽかったり。てっとり早く口を潤すには氷はありがたい存在でもあったんです。氷ならノーカロリーだし、いいわよね〜♪なんて言いながら。
まだ異食症どころか貧血だという自覚も知識もなかったころのこと。
とはいえ食事中、人前でボリボリと氷を食べるのは(大きな音もするし)さすがにはマナー違反。
なので帰宅後にひっそりと台所でボリボリするのが秘かな楽しみ?のようになっていきました。
自宅冷凍庫の氷より、もちろん断然市販のロックアイス!
ロックアイスも新鮮なほうが美味しいし、ブランドごとに味も割れ方も違うんですよ。
友人が製氷業のところに嫁いだときには「いつでもいくらでも出来たての氷が楽しめるんだな〜」と少なからず羨ましく思ったものでした。
実際、常人とは違う熱意をもって(?)製氷現場を見学させていただきましたものです。
異食症はハマルものによって?いろいろ原因があるようですが、氷食症の場合は貧血と亜鉛などの栄養障害があげられるようです。
貧血で脳が酸欠になり、食欲中枢や体温調節機構が乱れてしまうのだとか。
氷を食べればもちろん寒くなるんです、でも雪が降る真冬でも食べたいときは我慢ができない。
狭い冷凍庫でも常にロックアイス用のスペースは確保してあるような状態。。。
まさにそれは、ある種の依存症状態だったように思います。
我ながらどこかで「ちょっと変わった嗜好だよな」と思いつつも、世の酒やタバコ依存よりはマシだろうなんて勝手に思って放置していたんですね。なんとまぁ。。
そしてこの間、わりと大きな企業にいた時期もあり、職場の健康診断は欠かさず受けておりました。
・・・なのに、健診の結果はいつも「異常なし」なのだった。
ああいう健診結果表って、素人には見てもさっぱりわからないものですよね?
ズラズラと英記号と参考値があればまだマシ、よほどの病変のときは別として、自分のデータが多少はずれていてもフォローなしが普通。ヘマトクリット?なにそれ?状態で放置。
今は少しは改善されているのかもしれないけれど、デフォルトが「勤労に励め」な環境の場合、
よほど痛みなど自覚症状がないかぎり、この健診表のデータはほとんど顧みられない存在だったように思います。費用はそれなりにかかってるのに意味あるんでしょうかねえ、、、
ええ。今、とってあったそのデータ内容をみてみれば「充分貧血だよ」って読み取れます。
医者まかせ、機械まかせでデータだけとっても、それを活用できなければ自分の健康は守れないってことをしみじみ感じますこのごろ。
※長くなりましたので、次の記事に続きます。