
4月も中旬すぎてから、八甲田・十和田ゴールドラインの雪の回廊にきております。
ええ、もうちょっとこの記事続きますよ。
この日は全国的に天気が悪く、晴れていたのは北東北と北海道だけらしく、その境界ラインが八甲田山系だったようです。
ある地点からガラリと暗くなって、気がつけばチラチラと雪まで舞っています。
全然、まだ真冬!ってかんじ。
この日は笠松峠から少し先にある谷地温泉あたりまで行き、所用をすませてまた引き返しました。
谷地あたりは道路も積雪していて、すでにタイア交換した車ではなかなかスリリング!
すれ違えない狭い横道で対向車に出会ってしまい、雪のスロープ(それを道路という)をバックで下がるのはコワイよこわい。
私みたいなのは、冬の山道を運転するなんて考えない方がよさそうですわ。
さて、また青森方面に戻ることにしましょう。
それにしても。なんだか恐ろしげな雪なんですよ。こんな道を暗くなってからは通れない・・・。
というか、ご覧のように街路灯なんて一切ありませんので、夏場でも夜間に通行するのはかな〜りの熟練が必要なんだそうです。ハイ、私が通るとしたら助手席(か後部座席)でお願いします。


オブジェのような氷壁が迫ってくる〜。
除雪車が道をつけた後も、かなりの暴風雪があったようです。(吹き付けられてこうなる)

そしてしばらく進んだところで、天候の分け目?を通過したんでしょうか。
帰宅してからみると(撮りながら確認する余裕なし)、ちょっと不思議なことになってました。
たんに光量が突然増えたってことなんでしょうが、パン、と変わる・・・。


こういうのが何枚も続いてまして、なんかちょっとコワイかも。。

ホワイトアウトした世界では、木々に樹氷が輝いておりました。
樹氷は風に揺れて、サラサラキラキラと小さく鳴っているのです。非現実空間ね。。

走行しているときは、こんなものが撮れているなんて知りもしませんが、
それでもだんだん山を下りてくると、
「あ〜人間の世界に戻ってきた〜」みたいなホッとするような気分になります。
来るたびに思うことですが、
八甲田山系って、ヒトより自然のほうがずっと圧倒的に強くて。
たとえていうなら巨大な鯨の上にいるかんじ?
なんとなく「スイマセン、通過しますね〜」って身をかがめてしまうような気持ちになるの。
いえ、どんな山でも、山というものがそういう存在なのかもしれません。
ま、気圧が少し違うと、人間の気分も影響されてくるでしょうし、
なにより、全編、ほとんど前後に他の車がいなかったというのも、この世離れ感が強められていたともいえます。
とにかく還ってきたぞ〜

そして、見覚えのあるデザインの街灯ランプがみえてきました。
これは高級リゾートホテル(なのかな)の「八甲田ホテル」の街灯。
十和田ゴールドライン(国道103号線)は、冬季は雪山道のために閉鎖され、
その青森側からの終点は、八甲田ホテルのすこし奥にあります。
つまりこの黒い街灯が見えてくるあたりは通年、車が行き来するということなんです。
どこか雰囲気も「ああ〜人里近くになった」と感じます。
八甲田ホテルは日本最大級の洋風完全木造建設、なんだそうで。
宿泊値段もなかなか高級なので、私はダイニングで食事をしたことがあるだけですが、本格的なメニューでしたよ。とにかく静かだし。
で?ホテルの写真は?
えーー、近くまで寄りつつも、それほどゆっくり時間もないことだし、庶民派としてはもう少し先までいくことにします。
そうね〜長靴スタイルじゃ〜ちょっとね〜(というのが本音です)

このあたりで、青森市街地から28km・・・。
これで一応同じ市内なんですよ。。。(合併などしたせいか、かなり広いんです)
「青森市内には、雪はもうない」なんて書けませんね。
みえるもの、感じるモノがちょっと違う八甲田。山々はいつでも待っていてくれます。